【第6章】「 つるカフェから、ソワーズになった日」真っ暗な道をみんなで歩く – 『種まきレポート』

しゅん
前章の記事では、「移動販売のカフェから、店舗に移った経緯やその時の想い」を紹介させていただきました。cafe sowers(カフェ・ソワーズ)創設に奮闘した時期のお話を、今回はしていきます。0から何かを生み出すのってすごく難しくて、でもすごく楽しかった。当時の日記を掘り返し、綴ります。

 

カフェを創ろう!でも何から?

「カフェの店舗化が始まる!」ということで、一気にいろいろなことが動き出しました。

移動販売時代とは、また違った形態であるため、やらなければならないことが多すぎて、何から手をつけたらいいのかわかりませんでした。目の前にある「カフェを創るんだ」という目標を握りしめながら、毎日ひたすらにワクワクしていたことは覚えています。

 

まずは、仲間集めから!

最初にしたアクションは、「仲間集め」でした。今まで活動していたメンバーだけでは、内装の改修、新しいメニューの開発などやることが多すぎて追いつけませんでした。

それと同時に、それまでの活動を見ていてくれた方々が温かい声をかけてくれたり、「自分もやりたい!」というようにメンバーを志望してくる人も出てきたんです。

ただ、この時の仲間募集の内容は、とてもざっくりとした内容でした。いってしまえば町のバイト募集などとは全く違って、何をしたらいいのか、何を求められているのかということが明確ではないという、そんな不思議な募集でした。

 

 空き店舗を自分たちの手でリノベーション

ある意味真っ暗な、この先がわからないそんな冒険の中に、一緒に飛び込んでくれた新しい仲間とともに、居抜きになっていた物件をリノベーションしていきました。

あと1週間で取り壊しが決まっていたため、かなり中が荒れはてており、そこにカフェができるとは誰もまだ想像できませんでした。

業者に依頼した場合、清掃だけでも見積もり金額は30万円〜50万円と提示されました。僕たちには資金がなかったため、自分たちでスーパーで業務用の薬剤を買ってきたり、地域の方に高圧洗浄機を借してもらったりして、地道な作業が続けました。

店舗の改修とリノベーションにかかった期間は、およそ3ヶ月でした。

作業をやみくもに続けている時なんかは、

  • 「違う物件の方が良かったのではないか」
  • 「資金をなんとかして、業者に依頼した方が良かったのではないか」

と思ったことも正直ありましたが、「みんなで創る」という観点ではとても貴重な経験になりました。

店舗を綺麗にしていく過程で、僕たちが目指している「地域間の交流」や「他の学生との交流」が大きく生まれたからです。

 

 並行して考えなくてはならなかったたくさんのこと

リノベーションと同時並行してやらなければいけないことが、実際は山積みでした。

メニューの考案から、食器等の備品調達、店舗の名前の決定など、学校の休み時間や土日を使って、みんなで一つ一つ練っていきました。時には夜中まで熱く語り合っても終わらない終わらないことがあったり…今思えば懐かしい日々です。

でも、ペンキ塗りが始まったかと思ったらペンキ屋さんの息子がたまたまカフェメンバーに加入してくれたり、高学年のメンバーが少なかったと思ったら掃除を手伝ってくれていた3年生がメンバーとしてジョインしてくれたり。なんだからRPGの物語の中のような、そんな偶然が重なっていきました。

大変でもあったけれど、その分みんなで新しく生み出していくことは刺激的であったし、何よりも支えてくれる仲間や応援してくれる人たちがいたから、真っ暗な道でも何とか前に進み続けることができました。

 

「cafe sowers(カフェソワーズ)」に込められた想い

実はまだリノベーションの途中では、名前が「つるカフェ」だったんです。

「このままでも良いのではないか」と言う意見もあれば、「心機一転新しいの前にすべきだ」という意見もありました。

結果的に「つるカフェ」も選択肢の1つとして提示した上で、新しい名前をみんなで考えていくことになりました。

 

名前が一向に決まらなかった

しかしその肝心な名前が、一向に決まらなかったのです。

たくさん名前の案は出たのですが、1ヵ月たっても決まらず、悩みに悩みました。でもその名前決めるために、もう一度

  • それぞれが何のためにカフェをやりたいか
  • このカフェがどうありたいか

を考える良い機会にもなりました。

名前やコンセプトというものは、次の世代にも受け継がれていくとっても大事なものだということを実感しました。「お店の名前をつける」なんてことは、今までももちろんしたことがないし、今後一生することはないかもしれません。だからこそみんな悩んだのだと思います。

この後もみんなで決めた”sowers”という名前が、10年先も呼ばれていたら嬉しい限りです。

 

 僕たちは、sowersになりたい

当時の資料が残っていました。全員の案をまとめたら、約30個以上の候補から僕たちは「sowers(ソワーズ)」という名前を選んだのです。(実は「カフェマイル」という名前と、票が同数だったんだよね。)

sowerとは、英語で「種をまく人」という意味なのですが、メンバー全員を指して「~s」という複数形の表記になっています。

「カフェのメンバーが、”人と人を、夢と夢を、つなげる”そんなきっかけの種を撒けるようなカフェにしたいね。」とみんなで納得し、カフェの名前は「ソワーズ」に決定したのです。

資料の下の方に書いてある言葉が、今でも心を震わせます。

今日から私たちは「都留カフェ」(メンバー)改め、「ソワーズ」(種まき人)です!

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みんなの想いを形にすること

まだまだ芽も出ていないような、そんな僕たちcafe sowersの始まりの日。

メンバーの誰かが名前を決めるときに、こう言ったんです。

「これから芽を出す私たちのカフェ。来てくれたお客さんや、町を歩く学生とみんなでその芽に水をあげて、一緒に花を咲かせていきたいよね。」

 

メンバーそれぞれ、いろんな想いを持ってカフェの創設に関わってくれました。メンバーだけでなく多くの方々が、リノベーションや商品開発のための試作会などを手伝ってくれました。

1人じゃできない作業も、2人いればできるようになって。

2人じゃ思いつかない発想が、4人だったら形にできて。

みんなの想いを形にすることって、こんなにも素敵で、可能性に満ち溢れているんだと感じました。

 

「たくさんの人に支えられてできたカフェなんだから、たくさんの人にきっかけを返して恩返しをしたい。」

そう心に誓ってカフェオープンまでの道を、歩き続けました。

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