カフェ/コーヒー

【第3章】 「学生だってカフェを創れる!」僕らに不足していた5つのコト – 『種まきレポート』

くろしゅん
くろしゅん
前回の記事では、「カフェを開こう!」と決意を固めたエチオピアでの出来事を紹介させていただきました。最近は、ブログでカフェのことやコーヒーのこと語るのが楽しすぎて…。いつも読んでくださっている方、本当にありがとうございます!今回はやっと、日本に帰国して、カフェ創設のために動き出したよっていうお話です。

世界一周から帰国後「カフェ創設」大作戦が始まった!

世界一周から帰国したのは、2016年の春。僕は帰国するとすぐに、アフリカで仲間と一緒に練っていたカフェ計画を進めることにしました。

ここからが本当の意味で、僕たちの「カフェ・ソワーズ創設の物語」です。

わからないことだらけの毎日が、時にとても不安で、だけどその分刺激に満ち溢れていました。

 

旅はアフリカや中東などを駆け巡ったこともあって、毎日スリリングな体験の連続でした。いろいろなことに心震わされた旅の後であっても、カフェのことを考えると旅以上にスリリングな感情さえ覚えてしまう日もありました。

 

しかし、明るいように燃えていたカフェ創設までの道のりは、想像以上に困難で僕たちの前には思いもよらぬ壁がたくさん立ちはだかってきたのです。

 

オリジナルのカフェをつくるにあたって、僕らに不足していた4つのコト

いざ計画を進めていく中で僕たちには、カフェを創設するために不足していることがたくさんあることに気がつきました。その中でも特に困難だった5つのコトを紹介したいと思います。

もし今後、自分たちと同じような学生や、学生でなくても似た悩みを抱える人が、カフェをつくるという夢に向かって歩く際に、参考にしていただる日が来たら嬉しいです。

 

カフェを創るための資金

やはり1番問題となったのは、カフェをつくるために必要となる諸々の「資金」でした。

一般的にカフェ創設に必要な費用は、大体300万円〜1,000万円ほどの創設資金 + 運転資金なども含めるとさらに、初期費用がとしての資金が必要になると言われています。

しかし実際のところ、アルバイトで貯めていたお金は旅で尽きてしまい、残された金額では到底カフェを作る事は不可能でした。少し考えたらわかることなはずなのに、無我夢中で考えていたら資金のことなんて後回しになってしまっていました。

 

カフェを構える場所

店舗としてカフェを構える場所を、インターネットや町の不動産会社をあたりながら探しましたが、金銭的および立地的にベストな場所は見つかりませんでした。

田舎町ということもあり、物件が少ないとともに、実際にお店として運営するためには「立地」が非常に重要だと考えていました。資金面で考慮しても、一度開いたお店を動かすことはもちろんできないため、慎重に選ぶ必要もあり…。

計画していた店内の様子などが、ぐらっと崩れ落ちたような感覚になりました。

 

カフェ運営のための知識

僕を含めメンバー内で誰も「カフェ」を始めとする飲食業を、今まで経営した経験はありません。そのため飲食業をやるにあたって必要な知識や、カフェを運営していく上で必要な知識が不足している状態でした。

  • どうやったらお店が回るのか
  • 「原価率」とか「損得分岐点」って?
  • カフェという業種のモデルケース

ネットを駆使したり、「カフェ」という名のついた本を図書館に行って読み漁り、無理やりにでも知識を詰め込んでいきました。

大学院の試験勉強をそっちのけで、カフェについてまるで研究者かのように調べていた毎日を、今でも鮮明に覚えています。

 

社会的な信用

カフェ創設初期に痛感したのは、「社会的な信用」の問題でした。

学生がカフェをつくるという前例はあまりないため、銀行はもちろん不動産会社もなかなか信用してくれず、僕たち学生だけの手でカフェを創設する事はより困難な状況となりました。

それに加えて、「周りの人の理解」を得るのにも苦戦しました。

地域の人との関わりも非常に重要な、いわゆる昔ながらの町であって、「学生が運営するなんて、大丈夫なの?」と地域の人や大学側から何度も心配されました。

 

僕らが出した一つの答え – 「〇〇カフェにする!」

状況が難航する中、僕たちは必死に考えました。自分たちに足りていないことの方が、今できることよりも多い気がして辛くなる日々が続きました。

周りからも「そんな無茶しないようほうがいいよ。」と言われたり、時に「何を馬鹿なこと言ってるんだ。」と罵られたこともありました。

しかし僕たちは諦めず、インターネットで打開策はないかとを調べたり、実際にカフェを運営されているお店の方や、学生で経営しているカフェのオーナーさんに話を聞きに行きました。

とにかくがむしゃらに動いていたら、僕たちは1つの答えにたどり着いたのです。

 

それが「移動販売カフェ」という手段でした。

 

学生のうちに何でもチャレンジしてみよう

 

僕たちがたどり着いたのは、中古の軽バンを安く買ってきて、それを改造しキッチンカーとして営業することでした。

これにより金銭的な問題や場所の問題を解決し、リスクを大きく減らすことができるのです。

自分たちで本気の想いをこの1つの車に詰め込んで、僕たちはやっと重い一歩を踏み出すことができました。

 

  • 学生だって、カフェを創れるんだ!」
  • 「ないのなら、自分たちで作ればいい!」
  • 「できないことよりも、できることを見つけよう!」

そんな想いで走り続けました。

では具体的にどのようにして、移動販売カフェを始めたのかなどの経緯をお話ししたいのですが、それに関しては次のお話で!また第4章で会いましょう。