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【第5章】手造りキッチンカーでの「つるカフェ奮闘記」から店舗までの道のり – 『種まきレポート』

くろしゅん
くろしゅん
前回の記事では、「移動販売カフェを開始した当初の話」を紹介させていただきました。そうだったんです!現在のcafe sowersの前進は、「つるカフェ」という移動販売カフェがあったんです。今回は、その移動販売のカフェから、店舗に移った経緯やその時の想いを綴っていきたいと思います。

 

移動販売は約半年で幕を閉じた

移動販売カフェは、2017年の夏に始まり約半年で終えることとなりました。

これは否定的な要因ではなく、むしろ移動販売の途中で素敵なご縁をたくさんもらい、店舗化の夢を叶えるチャンスがあったためです。チャンスというものは、本当にタイミングによると思うので、この一瞬を逃してはいけないという思いで決断をしました。

 

じゃあ結果的に、店舗販売を達成できて全部よかったかと言うと、それだけでもなくて。一所懸命絞り出して出した僕たちの「移動販売」という一つの手段は、僕らにとって大切な経験となりました。

たった半年間でも、今思い出したら数年間のようにも覚える苦労と色々な物語で日々溢れかえっていました。

今回の記事では、そんな移動販売時代から店舗への移行について、お話しさせていただきたいと思います。

 

移動販売カフェと店舗カフェの違い

同じカフェでも、移動販売と店舗販売では、大きく業態や戦略が異なります。短い期間ではありましたが、僕らは両方の形式を体験することで、にいろいろな形のカフェを見ることができました。

これがすごくこの先、貴重な日々となりました。

例えば店舗販売をしながら移動販売を強化したり、移動販売をしつつも、そこで出会ったお客さんと店舗でまた再会ができたり。この相互的な関係が、コミュニティを作る上でとても重要なことに気づかされました。

 

移動販売の良いところ

移動販売カフェの良いところは、前回の記事でもあげたように、経済的リスクが少ないことがまず言えるでしょう。

それに加えて、自分たちからマルシェなどの人が集まる場所に行くことができるため、普段お店の中には入りづらいような人とも交流することができます。

例えば、主婦の方や子供たちとも地域のマルシェなどで知り合うことができました。

ただ、軽自動車を使っていたため移動販売車の中は狭く、作る料理が限られていたり、どうしても作業がやりづらいと感じてしまうこともしばしばありました。

 

店舗営業の良いところ

店舗営業は、移動販売に比べてランニングコスト(=家賃、光熱費、共益費など)がかかるため、ある程度のリスクを背負います。

また、人が誰もいない時(閑散期)などで、がんばっても人が全然こなくて、辛くなることもありました。

しかしそれ以上に嬉しかったのは、店舗ボカフェに通ってくれるお客さんと仲良くなれたり、悩みをじっくり聞いたりと一人一人の時間をより大切に過ごすことができた瞬間です。カフェがその場所にいつも存在することで、ふらっとお客さんの気分で入ってこられるんですよね。

更に、移動販売の弱点でもあった「作業のしやすさ」という意味では、やはり広いキッチンがあることで、提供できる商品や中身の質などを追求することができました。

 

なぜ店舗販売に移行したのか

以上のように、移動販売も店舗販売もメリットデメリットが存在しています。それらを加味した上で僕たちは、一旦移動販売を終えて店舗販売に切り替えることに決めました。

移行の一番の決め手は、やはり僕たちのカフェに対する想いでした。

僕らは「この地域と学生をつなげるようなそんな存在になりたい」と思ってカフェを始めました。その意味では確かに移動販売だから成し遂げられる事はありますが、それ以上に店舗でしっかりと地に根を張って活動することが、とても大事なんじゃないかと思うようになりました。

一人一人との時間を十分に取れなかったり、作りたい商品をスペースや機材の関係で作れなかったので、店舗になったらより一層そこを強化したいと考えたのです。

あとは単純に、「店舗を1からつくっていくというワクワク感」!これはなかなか止められることができませんでした。

 

この店舗に関しては、借金を抱えながらも、「居抜き」という形で空き家をみんなで改築し、自分たちの手でリノベーションをしてつくり上げていきました。

移動販売カフェで知り合った方に、空き家の情報をいただき、その日にすぐ大家さんのところへ話を聞きに行きました。その物件が取り壊し1週間前だったなんて、今思い返してもびっくりです。

 

店舗販売をしながらも、余裕ができてきたらまた移動販売を再開することもできます。

そのためともに半年間走ってきたキッチンカーは、売らずに大切にとっておくことにしました。

 

つるカフェでの想い出たち

毎日が学園祭だった日々

つるカフェでの毎日は、まるで学園祭のようでした。

イベントや外部出店は、前日の準備がとても大変で、時には足りないものに現地で気がついて、慌てて走りまわったり。

でも今となっては素敵な思い出ですし、そんな慌ただしい毎日も恋しかったりします。

 

予期せぬ偶然が重なったこと

つるカフェを始めてからというものの、予期せぬ出来事が重なりました。

未来のカフェsowers(ソワーズ)を地元の人に紹介していただいたり、カフェ店舗をつくっていく上で地域や他の学生の力をたくさん借りることになったりしました。

不安ながらも始めてみると、そこにはたくさんの偶然が転がっていたんです。

そんな機会を無駄にしないようにと、次のステップに向けてみんなでまたスタートを切るのでした。

 

「本気で何かを共にする」って難しい、けど素晴らしい

僕がこの暑い夏の移動販売で学んだことは、「本気で何かを共にする」って難しいけど、その分とっても素晴らしいことなんだということです。

カフェを始めた当初から何度も言ってるフレーズがあります。

「楽しいの一歩先を。」

楽しいことを共にするだけではなくて、時に大変なことも一緒に共にしよう。

僕はそんな風に、仲間といたいと思います。

楽しいの一歩先って、きっと自分の知らない世界だったり、時に力の届かないような困難な壁だったりが広がっていると思うんです。

一人ならきつくてやめちゃうけど、みんなで支え合ったら、その壁壊せるんじゃないかなって。

 

つるカフェ時代は「cafe sowers 0期」

最後になりますが、このつるカフェでの移動販売時代を僕達は「cafe sowers 0期」と呼んでいます。

つるカフェから名前は変わっても、移動販売時代からのメンバーとこの移動販売車も、sowersの同じ仲間だと言う意味を込めています。それと、きっとこの活動を思い切って始めたから、地域の人と繋がれて物件を紹介してもらえて、cafe sowersができたと思うんです。そう考えたら0期が一番ふさわしいのではないでしょうか。

 

次回は、移動販売を経てできたcafe sowers第1期メンバーとのお話です。

今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

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