フレンドファンディングアプリpolca(ポルカ)を利用して、僕は12月に2週間ほどの北欧旅へ出てきました。企画の開始から今に至るまでの経緯や感情を、今回はまとめていきたいと思います。
本記事にまとめる目的としては、
- polca(ポルカ)について知らない人にアプリのことを伝えたい
- これからpolcaに挑戦したい人の後押しをしたい
- 僕自身の大きな学びと、大切な感情を残しておきたい
という3つがあります。
僕の企画に支援してくださった方へのお礼は、また別に記事でしっかりと述べさせていただきます。本当に感謝しておりますし、責任を持ってリターンをします!
また、「polcaのやり方とか内容とかわからないけど、駿にはお世話になってるからとりあえず支援したわ(笑)」なんてメッセージも実際にもらいました。
実は支援したけどpolcaを知らない友人もいることに気づき、そういう人へも「なぜ僕がpolcaを利用したか」を抱いていた感情とともに届けられたらな、と思いました。
多くの方にpolcaについて、そしてpolcaと一緒にあった僕の心についてを届けられたら嬉しいです。
Contents
僕はクラウドファンディングが苦手だ
いきなりなのですが…僕は「クラウドファンディング」というものが苦手です。嫌いではなくて、得意ではないんです。
次の項で詳しく説明しますが、今回のpolcaもクラウドファンディングの一種です。
今まで支援をしたことはあっても、実際に自分が企画をしクラウドファンディングを実行することはありませんでした。
移動販売を始めた時も、カフェを店舗化した時も、シェアハウスを作った時も…いつも「クラウドファンディングに挑戦したら?」と声をかけてもらっていたものの、僕の苦手意識からどうしても踏み込めず、借金をして苦労したり、死ぬほどバイトをして体調を崩したりしていました。
苦手な理由は、すごく単純な感情なのですが「友達や知り合いからお金をもらうのは申し訳ないから」「もらった分しっかりとリターンとしてお返しができるか自信がないから」です。
この感情はクラウドファンディングにとどまらず、日々の生活でもよく現れていて、例えば飲み会の集金でもらっていない人がわかっていても声をかけられない(諦めて自分で払う)とか、カフェをオープンしてからもお金をもらうのが申し訳なくて悩んだり。
生活する上で何度もやり取りしている「お金」が、いざ自分と近い誰かになると特別に感じてしまい、悩みすぎてしまうんです。
きっとその根本には、昔の家庭環境(「家は貧乏だから」と言われ続けて、お金は大事だし使うときはよく考えないといけないという潜在意識)があったり、自分の性格上の問題などがあるのかな、なんて思います。
決して「お金をもらうこと」は悪ではないのにね。頭ではわかってはいるし、カフェを通じて「価値の提供」という面で理解はしてきたけど、でもやっぱりまだ完全に自分の持つ先入観を取り払えていないのです…。
それでも僕は今回、polcaを使いました。人生初の挑戦です。そこに込めた想いときっかけを、ぜひ知っていただけたらと思います。
polca(ポルカ)とは?
詳しい内容に入る前に、まずは「polca(ポルカ)」がどんなサービスか、ということを簡単に説明したいと思います。ご存知の方は読み飛ばしてしまって構いません。
フレンドファンディングアプリ「polca」は身近な友人や知人、TwitterなどのSNSのつながりのなかでお金を集めることができるアプリです。
・500円から集めることが可能
・URLを知っている人のみが企画ページを閲覧することが可能
・企画ページのコメント欄でのやりとりが可能
・ご支援は決済手数料が無料– polca公式ページ「polcaスタッフの回答」より引用
クラウドファンディングの一種ではありますが、「フレンド」ともあるように、基本的には友達や、友達の友達などある一定の範囲内を対象とした形式になります。
URLを知っている人しか基本は企画ページを見れないため、不特定多数の人にリーチさせるというよりは、リアルなつながりやSNS等でのつながりがある人以上にはなかなか届きません。
僕も支援したことが何度もあるのですが、その時感じたのは他のクラウドファンディングサービスよりも「企画がわかりやすい」「支援がしやすい」ということでした。
企画ページも比較的少ない文字数で、シンプルな内容が多いですし、知り合いのページが多いためその人の想いや人柄も事前情報として頭に入っています。そして決済等の操作が楽なのと、支援額も小額から幅を持って選択できるので、自分のその時の金銭状況などに合わせて支援できます。
polcaを利用して、夢の「北欧旅」企画を開始
polcaについて少しイメージが湧きましたでしょうか?
ここからが本題で、そのpolcaというサービスを使って僕がどのような企画を立てて、その裏側にはどのような意図があったのかについてお話ししていきたいと思います。
人生初のpolcaに挑戦
今回の企画概要はこちらになります。
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【北欧の地を歩いて、感じて、考えたい】
こんにちは、黒澤駿です。 僕は今までアジア・東欧・アフリカ・南米…色んな世界が観たくて旅を続けてきました。そんな僕が次に目指すのは「北欧」です✈️
<旅の目的>
①北欧を自分の足で歩くこと(心から湧き上がる好奇心)
②北欧の文化を肌で感じ、それを発信すること
③大学院の専門である「バカロレア教育」について、考えまとめること
実は旅立ちの1週間前からトラブル続きで、旅の資金が不足しています。 想いを込めてお返しさせていただきますし、これをきっかけに繋がれたら嬉しいと思います☺️
僕の人生初polca! 応援どうぞよろしくお願いします。
SNSやブログで書ききれない想いを綴ります。
・twitter→ @kurosawashuuun
・Blog→ https://colorfuldream.net
[リターン内容]
¥500以上 : 旅の写真 / ¥1000+動画 / ¥1500+旅レポート / ¥2000お土産
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polcaの企画ページには文字数の制限があるため、上記のような形なるべくコンパクトに要点のみを書きました。
polcaを利用した一番の理由は「突発的な資金不足」でした。2ヶ月前から計画をしていて、お金を貯めてはいたのですが、出発5日間に車の鍵をなくし、3日前に携帯を水没させてしまい、その他にもトラブルが3つくらい重なって、修理費等で合計10万円ほど5日間で消えてしまいました。
金銭的に厳しくなった現状と、それらがいきなりそれも同時多発的に起こったこと、そしてどうしようもない事実であること(車も出勤で使うし、携帯も必需品であるため直さなければならない)、旅の前なのに自分を責めて自己嫌悪に陥り…精神的にも「旅への気力」が弱ってきていました。
だから状況が生み出した苦渋の策でもあり、ある意味では精神的な辛さから深く考えすぎずに浮いた藁に捕まる勢いでpolcaの挑戦を決意しました。
しんどかったのですが、どうしても北欧の旅は諦められなかったんです。
でもいざ企画ページを見てみたら、「やるのなら全力でやりたいしちゃんと支援してくれた人に返したい」という大事な感情を忘れてはいけない、と我にかえり必死に考えました。
「僕の旅の理由として、1つ目には素直な気持ちを書こう。僕は心から北欧に行きたいんだ!傲慢かもしれまいけど、これはまぎれもない事実だからまず伝えなきゃ。リターンはどうしよう…自分が出来ること、動画編集とかかな?そこに個人向けのメッセージを入れたら、youtubeでは見れないはずだ!」
とかとか頭をフル回転させて考えました。
こうして、不器用ながらもクラウドファンディングが苦手な僕の、polca企画が始まったのです。
なぜpolcaだったのか
僕がpolcaを選んだ理由は、
- 他の人の企画を見て気軽に始められそうだったから
- アプリを開いたときのキャッチフレーズにピンときたから
でした。
polcaのキャッチフレーズはご存知ですか?
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よろこびを集めよう。
お金をもっとなめらかに。
お金でもっとなめらかに。
お金がコミュニケーションと共にある世界を目指して。
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とっても素敵だなぁと思いました。
先ほど述べた僕の「苦手意識」からすると、”フレンド”ファンディングだなんて一番悩みそうなのに、でもこのキャッチフレーズを見て、「このサービスはきっと温かいものなんだ。頼ってみてもいいのかな。」ふと焦る自分は考えました。
今思えば、僕がpolcaを選んだ理由は、サービスそのものへの魅力だけでなく、このサービスを通じて自分の見方を変えられるんじゃないか、という小さな期待もあったのかもしれません。
実際にpolcaの企画結果はどうだったか
「資金としては10万円足りなかったけれど、節約したりルートを見直せばきっと半額くらいは削れるかもしれない。残り3日間で毎日1万円は頑張って稼いで、残り2万円。でもやっぱり頼りすぎは良くないだろうし、失敗するのも怖いから半分の1万円…いや、そんなにもらっていいのか?8000円にしておこう。」
というなんとも自分らしい思考で、目標金額は8000円に設定しておりました。
期間は1ヶ月間。
- 支援合計金額:73,850円
- 支援者数:85人
- 達成率:923%
本日1/8(火)24:00をもって企画は終了なのですが、現時点でこんなにも多くのご支援や温かいメッセージをいただきました。
polcaではない場所でも、足りないものを貸してくれたり、旅の相談に乗ってくれたり、励ましの連絡をくれたり…この企画結果は、数字だけでは見えないものがたくさんあるし、実際に支援してくださった大事な数字も僕は絶対に忘れたくないと思いました。
結果として、皆さんの支援があったから諦めていたルートを予定通り戻したり、「お返しを全力でしたい!」という思いで毎日必ず動画と写真を撮りためたりと、それらの過程を含めて、今回の企画は成功することができたと言えると思いました。
本当に本当に、ありがとうございました。
「たくさんの優しさに支えられて」
旅を実際にするにあたって、「誰かのために写真を届けよう」「お金と時間をどうやって使ったら、自分の旅の目的を達成できるのだろうか」という今までにはなかった発想を、常に持ちながら過ごすことができました。
それと同時に、たくさんの人に助けてもらった分、自分も助けなきゃと思い、旅先で他の人に対する心配りを、より意識するようになりました。
でもよく考えてみたらこれって、旅の2週間に限らないんじゃないかなって気づいたんです。
僕は見えないところで日々たくさんの人に支えれているし、もしかしたら僕自身も無意識的に色々な人の力になってあげられているのかもしれない。
「お金がコミュニケーションと共にある世界を目指して。」
「よろこびを集めよう。」
お金を「数字」としてみるのではなくて、お金の後ろに隠れて見えないその感情を大事にしたいし、お金でない感情や支えにもしっかりと目を向けていきたいと思いました。
たくさんの人の、たくさんの形のよろこびが集まったら、どんなに素敵な世界になるだろうか。
小さなはずの挑戦が、こんなにも大それた想いへとつながるとは思わなかったけれど、これが僕がpolcaの企画を通じて得たものです。
素敵なきかっけに感謝しています。
僕は今日も、「たくさんの優しさに支えれれて」生きてます。