只今、横浜にあるホテルの一室でこの記事を書いています。
窓から眺める景色に見とれながら、後ろでスヤスヤと眠っている家族のことを思いながら文字を打っているのです。
今回は、
- 家族との時間がなんで大切なのか
- そんな大切な時間をなぜ僕は避けてきたのか
- 家族関係を良好にするにはどうしたら良いか
についてまとめていきたいと思っています。
僕と同じように「家族との関係性」で悩んでいる人や、「家族のあり方」について考えたい人に読んでいただければ幸いです。
Contents
家族と過ごす時間がなんで大切なのか
家族とはどれくらいの頻度で話したり会ったりしていますか?
「家族と過ごす時間は大切だよ」と言われたら、なんとなく「そんなんだろうな」とは連想できるものの、じゃあ実際家族といる時にそこまで考えることができるかというと簡単ではないかもしれません。
僕も以前はそうでしたし、今も良いことばかりではなくて悩むこともたくさんあります。
でもそれでも、最近になってやっと理解できた「家族の大切さ」というものを少し言語化してみたいです。
生まれてからの長い時間を共有しているから
家族と一緒にいる時間って、生まれた時から連続的に行っているため気がつけば「当たり前」になってしまっていて、その本質を問う機会って案外少ないと思っています。
でも実は、その長い時間こそが「家族が大事」だと言える一つの理由になり得るのです。
僕たち子供が、物心つき始めて親との関係を考え始めるずっと前から(もしかしたら生まれる更に前から)、家族は自分のことを考えてくれていたかもしれません。
これほど尊いことは無いと思いますし、昔からの経験や記憶を大切に抱きながら接してくれる家族との時間は、なかなか他では得れない貴重な時間なのではないでしょうか。
家族との時間が人格や性格などを形作るから
「血液型で性格がわかる」なんて話をよく聞きますが、僕はこれ以上に信じているのが「家族との関係性で個人が形成されているということ」です。
自分のことになると少しイメージしづらいので、まずは弟を例に考えてみます。
家は3人兄弟で、僕が長男で4才差の妹がいて13才差の弟がいるのですが、現在弟は実家新潟で母親と二人で暮らしています。
久しぶりに帰ってみると、日常的に近い世代の家族が常にいない弟は寂しそうな顔をよくするし、前回会った時と大分様子が変わったなぁと思うことがありました。
思い返せば僕も、祖父母に小学時代を育てられていたので、好きな食べ物(山菜とか)や趣味は若干その影響を受けているようにも思えます。
そうやって人は、知らず知らずのうちに「家族との時間」が1つのきっかけとなって、自分を形成していくのだと思うのです。
僕は家族との時間を避けて生きてきた
今ですら「家族との時間を大事にしたい」と実感を持っているのですが、以前の僕は全く逆の発想でした。
家族との時間を作らないように、実家へ帰る頻度を減らしたり、家に帰っても話す時間を避けてきたりしました。(実の父親とは小学生以来会わず、10年越しに会ったほどです。)
自分の家庭環境に嫌気がさした
あまり幼少期の記憶は鮮明に思い出せないのですが、両親が喧嘩をしていたり父親が帰ってこなかったりという場面が途切れ途切れで思い出せました。
小学校に入学してすぐ両親は離婚をし、僕だけ母親の祖父母が住む新潟県へ。
そこから数年間は、祖父母に面倒を見てもらって育ちました。中学時代になると母親が再婚して弟が生まれたのですが、そのまた数年後に離婚をし家庭環境はより複雑になりました。
英語の授業で家族の紹介をする場面や、友達との何気無い会話のなかで、何度も偽りの家庭状況を説明して話を浅く終わらせたり、無意識のうちに自分の心理的ダメージを減らしていたようにも思えます。
僕は最近までずっと、この複雑な家庭環境に嫌気がさしていたし、親を恨んだことだって正直ありました。だって自分にはどうしようもできないことだったり、知らないところで進んでいたことだったりしたのだから。
家族との関係に煩わしさを感じてしまった
同じように悩んでいるであろう妹や弟を助けたい気持ち、本心はいつでも両親を想う気持ちがあったのですが、大学受験の勉強に追われた僕はそれらから目を背けて生きてきました。
大学に入ってからも自分なりにアクションを起こしてみたものの、なかなか変わらない部分も大きくて、いつしか煩わしくなって家族との深い関係を避けるようになっていたのです。
それに伴って、実家に帰るっ頻度は減り、他の人に家族のことを話すこともなくなっていきました。
家族関係を良好にするために必要なこと
家族との関係から逃げてきた僕ですが、最近は少しずつ歩み寄ることができている気がします。
前半で説明をした家族との時間が大切な理由2つ
- 生まれてからの長い時間を共有しているから
- 家族との時間が人格や性格などを形作るから
も意識できるようになってきて、「特に弟には良い環境を手助けしてあげたい」というのが本心です。
じゃあなぜ今になって改善できたのかというと、僕自身の心の余裕ができたからというのが根本にあるかと思います。
自分自身の生活基盤が固まってきたり、歳を重ねるごとに少しだけ親の考えも想像できるようになった気がしますね。
- 無理をしないこと(タイミングが大事)
- なるべく想像をして、会う時間を大切にすること
上記の2つが、家族関係を良好にするために必要なことなのではないでしょうか。
僕以上に複雑な家庭環境にいる人も多くいるかもしれません、今現状悩んで悩んで苦しい人もいるかもしれません。かつての自分も含めて言いたいのは、「無理をしないでほしい」ということです。
自分にとっても家族にとっても、「タイミング」というのがすごく大事になると想うのでどうか焦らず、最も納得感を持って歩み寄れる時・方法を選んでみてください。
同時に、相手が抱いている感情や表には出てきづらい経験などを、最大限想像してみてあげてください。
そしたらきっと、会っている一瞬一瞬をより大事な時間にすることができると思います。
僕も自分のペースで、家族と向き合っていきたいです。
今日は遅くなってしまったので、この辺で。明日は母の誕生日にプレゼントしたランチクルーズに弟を連れて3人で行ってきます。
皆さんも、良い時間をお過ごしください!