人生/オピニオン

「大事な人だから伝えたいのに、伝わらない」そんな風に悩むあなたに伝えたい。

ある人は、こう言いました。

「大事な存在だからこそ伝えたいのに、それなのに伝わらない。どうしたらいいんだろう。」

みなさんには同じような経験ありませんか?

僕はあります。例えば実家でのこと。

母親が明らかに詐欺であろうネットビジネスに引っかかった時、「家族だし長男だからこそ自分が伝えなきゃ」そんな想いで必死に親を説得したのですが、数日かけても親の考えや状況を変えることができず、ひどく悩みました。

この記事は、冒頭に出てきた”ある人”に届けたくて綴ります。

 

友達ってなんだろう

「友達」きっと誰もがたくさん口にするであろうこの言葉。何気なく使ってしまうけど、どのような人たちのことを自分にとっての友達と呼んでいますか?

  • 一緒に笑いあえる仲間?
  • 部活や勉強など同じ思いを抱く仲間?

それとも、

  • 苦楽を共にできる仲間?

いろんな解釈がそれぞれにあっていいと思いますが、僕にとっての友達は「楽しいパーティの後に積み上げられた皿を一緒に洗える人」の事です。

どういう事かというと、楽しい事だけでなく、時には辛い事も一緒にできる仲間が、僕にとっては本当の友達だという事です。だって楽しい事をするんだったら、その時限りの関係でいいですし、人だって自然と集まります。

でも苦しい時とか面倒くさい時って、人は逃げたくなるし、無理してそれを分かち合おうだなんて誰にでも抱ける感情じゃないと思うんです。だから僕は、後者も共に大切にできるそんな仲間を「友達」って呼びたいのです。

 

大事だからこそ伝えたいんだよね

ある意味で相手が大事な存在でなかったのならば、「ああ、こんなものか」と割り切れてしまうであろうことも、相手のことを大事に思うが故に妥協もできず溢れた想いを伝えてしまいます。

まさにこれって、僕の考える「友達」や「家族」のことでもあって。

だからこの相談をされた時に僕は、痛いほどその相談をしてくれた人の気持ちがわかりました。いや、もちろん全部をわかっただなんて言ったら傲慢だけれど、むしろわかりたいって思いました。だって、その人のことも僕にとっては大切な大切な「友達」だと思っているから。

 

「伝えたいのに伝わらない」そんな時どうする?

「大事だからこそ伝えたい、でも自分が想っている事を適切に伝える事ができない。」

そんな時はどうしたらよいのでしょうか。

伝えたい内容が正しいか正しくないか、その人にとって響くか響かないか、はさておいて、まずは自分自身の納得いくレベル間まで伝えたいその熱い想いを伝えきる事が大事だと僕は思っています。

具体的には、以下に挙げる3つの方法が考えられるのではないかと思います。

 

自分の想いをまずは自分に伝えてみる

 

私(あなた)にとってかけがえのない大事な人へ熱い想いを伝える場面。

状況だけを想像したら案外容易にイメージできるかもしれませんが、きっとその伝えたい気持ちや想いの中身は自分にとって溢れんばかりのものになっていると思います。だからこそ、その熱い熱い自分の想いというものを、まずは自分に伝えてみましょう。想いが先行してしまって、その核心が見えづらくなってしまい、伝える側が途中で自分の言葉や想いを探してしまうことになりかねません。

理解するのと伝えるのは、また大きく異なると思うので、自分の中で完全に理解し整理する必要があるかと思います。

 

なぜ伝えたいのかをしっかり相手に伝える

 

僕は塾で働いていた時に、宿題に関して大変悩みました。

勉強嫌いな子供にどうやったら宿題をしっかり出して、さらにやってきてもらえるかを毎日考え実践しました。いろんな方法や切り口は見つかったのですが、その中でもやはり一番大事なのは「その宿題をだす目的」を必ず伝えるということでした。

宿題だけに限らず、真剣な話をする際や複雑な話をする際には必ず、なるべくわかりやすくシンプルな言葉で、その話をする目的や意図を説明することが必要だと思いました。それを知っているだけで、伝えられる側の聞く姿勢や、細かい言葉の解釈まで変わってくると考えているからです。 

 

どこまで自分と相手に伝わっているのか、現在地を調節する

 

最後に大事になることは、実際に上の2つを実践した際にそれらがしっかり伝わっているのか、あるいはどこまでは伝わっているのかを確かめることだと思います。

確かめ方としては、本人に「〇〇はそれに対してどう思う?」など質問をしてみたり、一旦呼吸を置いて自問自答してみたりなど多くの方法があります。双方向的で、客観的で具体的な問いを立てられると良いと思います。

どこまで伝わっているか、を話のまとまりや時間の区切りでこまめに確認し、自分たちの現在地を調節していくことが大切だと思っています。例えば、伝わっていない言葉があったら言い換えてみるなどです。

 

最後に(まとめ)

長々と書いてきてしまいましたが、僕が伝えたかったことは「相手を想う素敵な気持ちを大事にしながら、一歩ずつ伝えて共に歩いていく」ということです。

そもそもこうやって悩むことは、本当に素敵なことなはずです。

悩むことは決して悪でもないし、むしろ相手への想いから生まれた大切な感情です。伝え方を工夫しながら、その想いを相手に手渡してあげられたのなら最高ですよね。

僕も毎日悩んでばかりですが、一歩ずつしっかり歩いて行きたいと思います。